情報の動き
   (1)「情報」と「データ」と「インフォーメーション」は、ほぼ同意語と言えます。但し、使い分ける場合が有る。

   (2)「情報」は事実情報の集合体で、それで物事を判断し対応行動を取り得るもの。(人、組織体が行動をおこせる情報=戦略的情報)

   (3)「データ」は一つ一つの事実情報である。「インフォーメーション」は通知・連絡情報である。

   (4) 但し、関係する「データ」、「インフォーメーション」を収集・整理・分析して「情報」にもなる。(全体情報把握化=戦略的情報)

   (5) 重要な事は情報を、「誰が」、「何の目的の為に」、「誰の為に」、「どの様に」、「どの時点で利用するか」である。
       故に情報(インテリジェンス)の利用目的により、おのずと収集源、収集方法、整理方法、分析方法も異なってくる。

   (6)「真情報」は事実情報の集合体である。「偽情報」とは事実情報を故意にねつ造、変形させたものである。

   (7)「真情報」「偽情報」の見極めは、受取側の「歴史観」と「知識」、「経験」、「嗅覚」に裏打ちされた「眼力」以外にない。

   (8)「真情報」「偽情報」を識別化する障壁の数々(情報が持つ種々の性格)を下記に列記します。

             ・選別化(可用性、対象) ・自動判断化(機械的判断、習慣性) ・価値性(効用性)     ・表面的協調性
             ・遮断化(瞬間的遮断、長期的遮断) ・圧縮化(簡便性) ・無知性(効果性)     ・公開性と秘匿性
             ・歪曲化(修正、消去、追加、非論理性) ・図解化(即断性) ・関心性(関連性)     ・価値と価格
             ・被膜化(オブラート化、盲目化) ・フローチャート化(プログラム化) ・必要性(欠陥性)     ・影響性(精神・行動)
             ・捏造化(欺瞞性、贋情報の作成) ・口伝化(閉塞性) ・真実性(偽証性)     ・発信場所と発言組織
             ・攪乱化(多量提供による) ・密告化(安全性、機密化) ・網羅性(部分性)     ・発信組織の役割
             ・反復化(同一情報の) ・論理化(体系化) ・正確性(歪曲性)     ・占有性と利益性
             ・暗号化(電子化、機械化) ・構造化(階層化) ・認知性(確証性)     ・統制化と管制化と検閲化
             ・識別化(発生源、種類、影響度) ・表化(グラフ化、文字化) ・原則性(原理性)     ・陽動的散布及び流布
             ・拡散化(伝達対象、流布性) ・静画化(動画化) ・経路(伝達方法)     ・伝達化(真情報、偽情報)
             ・希薄化(非体系性) ・合法性(違法性、超法規性) ・維持性(蓄積性)     ・同一種類多極的散布
             ・信頼性(信頼する情報筋) ・簡便化(効率性) ・直列・並列処理性     ・見えざる手(国内)
             ・間引化(情報の故意的操作) ・単一性、単方向性 ・吟味の欠如性     ・見えざる手(外国)
             ・探知化(収集網) ・複合性、複数方向性 ・解読聴取の誤解性     ・見えざる手(世界組織体)
              ・調査対象となる全体数。及び、実際調査件数を明確にしない統計情報、推測情報。(非認知性)
              ・断片的情報(系統的で無い)としての、真情報と偽情報の大量反復散布による思考の混乱化。
              「真情報」の獲得には多くの労苦を必要とする。故に真情報の受取側は対価を支払う。「情報は金なり」は古今東西、常識である。
              「無料の情報」には、「偽情報」が混在しやすい。

   (9)情報による対応の度合い(分析した後の判断の実行対応過程等々)
             @〜と〜とは関係がある       C様子を見る       F既に実験中       I計画もされていない       L行うかもしれない
             Aこうなるであろう       D構想がある       G既に一部完成している       J実施には及びもつかない       M行うべきである
             Bこうすると、こうなる       E現実に計画中       H既に完成している       K実施するには早すぎる       N対応行動をとるか?否か?
 
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